2022 · 11 · 05 (Sat)
17:00
✎
メジャーリーグ選手会(MLBPA)は27日、プレーヤーたちの投票による各賞(Players Choice Awards)の各賞を発表した。
Players Choice Awards 2022
選手間投票による栄誉ある賞
毎年紹介しているが、タイトルが示すようにプレーヤーたちの投票によるプレーヤーたちの賞で、MLB機構が選出する各賞等とは異なる賞だ。
シーズン中に実際に対戦した者たちの肌感覚による賞で、選手たちが感じ取った真の凄さが反映された賞として説得力が違うように感じる。
またこの賞は、選手たちの権利擁護などで多大な功績を作った第3代選手会会長マービン・ミラー氏などの名前を冠した賞があるのも特徴的だ。
大谷翔平は、2年連続で「年間最優秀選手」と「ア・リーグの最優秀選手賞」の2部門にファイナリストとして選出された。それ自体が名誉あることだが、MVPはア・リーグ新記録の62本塁打、131打点で打撃部門2冠王となったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が選出された。
さらに、アストロズのジャスティン・バーランダーが最優秀投手賞とカムバック賞をW受賞した。
各賞のファイナリスト
▼年間最優秀選手
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
▼ア・リーグ 最優秀選手
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
▼ナ・リーグ 最優秀選手
ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
▼ア・リーグ 最優秀投手
ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
▼ナ・リーグ 最優秀投手
サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
▼ア・リーグ 最優秀新人
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
▼ナ・リーグ 最優秀新人
スペンサー・ストライダー(ブレーブス)
▼ア・リーグ カムバック賞
ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
▼ナ・リーグ カムバック賞
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
▼マービン・ミラー賞 ※1
フランシスコ・リンドーア(メッツ)
▼カート・フラッド賞 ※2
スティーブ・ロジャース

※1 第3代選手会会長に就いたマービン・ミラー氏は選手会を「世界最強の労働組合」と評されるまでに地位を押し上げたことで知られる。ミラー氏は選手の権利を擁護するためにオーナー側と激しく対立した。死後の2020年にベテランズ委員会の選出でアメリカ野球殿堂入りを果たしている。
そうした意義を踏まえ「マービン・ミラー賞」は、パフォーマンス及び地域社会に貢献し、周囲に刺激を与えた選手に贈られる賞として設立された。
※2 「カート・フラッド賞」とは、元カージナルスの選手だったカート・フラッド氏が1969年にトレードを拒否。選手会事務局長のマービン・ミラー氏やアメリカを代表する人権派弁護士らがフラッド氏を支援したことで全米を揺るがすような裁判に発展した。
最終的には最高裁で敗訴になったが、この問題を通じて種々の保留条項に風穴を開け、これをきっかけに1975年に「10年間メジャーリーグに登録され、5年間同一チームに在籍した選手はトレードを拒否できる」というノートレード条項「10 and 5 ルール」や、FA制度導入、年俸調停制度などのきっかけをつくったとされている。
▽記事参考
https://www.mlbplayers.com/
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
ブログ更新の励みとなりますので
ランキング投票のご協力お願いします。
↓↓↓↓↓↓
▶MLB情報は人気ブログランキング
▶にほんブログ村MLB
- 関連記事
-
- 【サイ・ヤング賞】ALはバーランダー、NLはアルカンタラが受賞
- 全米野球記者協会のROY ALはロドリゲス NLはハリス2世
- 選手間投票の「プレイヤーズ・チョイス賞2022」MVPはアーロン・ジャッジ
- MLB2022ゴールドグラブ賞 AL全員が初 史上最多14人が初受賞
- 選手間投票の「プレイヤーズ・チョイス賞2022」 大谷翔平は2部門でファイナリストに!
Last Modified : 2022-11-08