MLB2020 ナショナルズ戦力分析② 先発は強力だがブルペンが不安


球団創設51年目で初の頂点に立ったワシントン・ナショナルズ(以下、ナッツ)の戦力を深堀していきたい。今回はその第2弾で投手力を紹介したい。

いきなり余談になるが、ナッツがワイルドカードから駆け上がり4勝3敗でヒューストン・アストロズを制して初制覇を成し遂げた第115回ワールドシリーズは、7戦4勝制のシリーズにおいてビジター球団が全勝したのは、MLBのみならず北米4大プロスポーツリーグでも史上初めての珍事だった。


ナッツのおもな補強は?


【投手】
ウィル・ハリス投手(FA)

【野手】
スターリン・カストロ内野手(FA)
エリック・テームズ内野手(FA)


投手力は?


昨年のワールドシリーズでナッツを球団初のワールドチャンピオンに導いてMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ投手がナショナルズと再契約に合意した。

ここでも昨年12月10日の記事で紹介したが契約内容は、7年2億4500万ドル(約270億円)。年平均でもダイヤモンドバックスがザック・グリンキー(アストロズ)と契約した約3440万ドルをも上回る額だった。ゲリット・コールに次ぐ契約になった。代理人はスコット・ボラス氏。 

16年5月にナッツと7年総額1億7500万ドル(約189億円)で契約延長を結んだストラスバーグだが、この契約には、3年目のシーズン終了後に残り4年間の契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれるオプトアウト条項が付けられていた。

契約は残りの4年間で1億ドルだったが、今回の契約で、年平均に換算して1000万ドルの増額を勝ち取った事になる。

31歳の右腕は昨年、スリークォーターから平均球速95.5mph(約153.7km/h)のフォーシームを武器に5月2日のカージナルス戦では、史上最速(通算1272回1/3)で通算1500奪三振を達成。

33試合の先発で209イニングを投げて18勝6敗、防御率3.32、WHIP1.038、奪三振率10.8、与四球率2.4、rWAR6.5。勝利数と投球回数で自己記録を更新している。


【先発ローテーション】
S・ストラスバーグ
M・シャーザー
P・コービン
A・サンチェス
J・ロス

そのストラスバーグとマックス・シャーザーの両右腕を軸に18年12月に移籍してきた左腕パトリック・コービン(14勝7敗/防御率3.25/238奪三振)を加えた3人は下記を見てもわかるがWARランキング(ファングラフス)でもMLBトップ10に2人がランクイン。コービンもWAR4.8という高い数値を示した。


1位 ゲリット・コール 7.4
2位 ジェイコブ・デグロム 7.0
3位 ランス・リン 6.8
4位 マックス・シャーザー 6.5
5位 ジャスティン・バーランダー 6.4
6位 チャーリー・モートン 6.1
7位 スティーブン・ストラスバーグ 5.7
8位 シェーン・ビーバー 5.6
9位 ザック・グリンキー 5.4
10位 ルーカス・ジオリート 5.1



【リリーフ投手】

先発陣に対してブルペンが弱いのがナッツの毎年の課題。昨年もチーム防御率でMLB30球団中29位だった。

今季も大幅な改善はなく、29セーブの左腕ショーン・ドゥーリトルがクローザーで、その前を昨年途中にブルージェイズから加入のダニエル・ハドソンと今オフに補強したウィル・ハリスの30代トリオがバックエンドを任されることになりそうだ。

ほかには2年目のタナー・レイニーなどワールドシリーズ出場メンバーからは大ベテランのフェルナンド・ロドニー以外は大半が残った。


順位予想


昨年のベースボール・プロスペクタスの「PECOTA」システムによる地区の順位予想と勝敗数予想(162試合)では、1位予想のナショナルズから4位予想のブレーブスまで4ゲーム差という混戦予想だった。

結果はブレーブスが優勝、2位ナショナルズ、3位メッツ、4位フィリーズ、5位マーリンズだった。

今季は3チームによる覇権争いを予想(下記)していたが、フィリーズを含めてどこが優勝してもおかしくない。個人的には着実な補強が目立ったブレーブスとジラルディ監督のフィリーズも脅威で。そこにナッツが加わるとみたい。

メッツはエースのシンダーガード投手がトミー・ジョン手術のため離脱しており優勝はないとみたい。ただ、通常にシーズンとは違い新型コロナウイルスの感染拡大の影響で短期決戦のため更なる激戦が予想される。

【東部地区】PECOTA予想
1位 メッツ(88勝74敗)
2位 ナショナルズ(87勝75敗)
3位 ブレーブス(83勝79敗)
4位 フィリーズ(77勝85敗)
5位 マーリンズ(71勝91敗)



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