【MLB契約情報】カージナルスがマット・ウィータースと再契約


12年目のベテラン捕手マット・ウィータースと再契約



 カージナルスは19日(日本時間20日)、フリーエージェント(FA)のベテラン捕手、マット・ウィータースと1年200万ドルで再契約した。この契約には成績に応じてインセンティブとして最大100万ドルが加算される。ウィータースの19年契約は150万ドルだった。

 メジャーキャリア11年、33歳のベテラン捕手は、2019年2月27日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。3月22日にメジャー契約を結んで40人枠入りした。ヤディアー・モリーナの控え捕手として67試合に出場し、打率.214、11本塁打、27打点、OPS.702だった。

 通算では、打率.250、146本塁打、546打点、OPS.724。オールスターゲームに4回(2011年、2012年、2014年、2016年)選出された実績ある捕手で、ゴールドグラブ賞2回(2011年、2012年)、2011年にはフィールディング・バイブル・アワードも受賞している。

今季は実績ある捕手が多かったこともあり捕手達のFA契約は早めに決まっていった。ここでは、そんな捕手達を紹介したい。


20年シーズンの契約が決まったFA捕手

①ヤズマニ・グランダル

 ホワイトソックスの動きは速かった。11月21日(日本時間22日)、捕手としては今オフの最初の契約が成立した。オールスター捕手のヤズマニ・グランダルと4年7300万ドルで契約合意した。

契約内容は20年から23年の各年1825万ドル。グランダルはメジャートップクラスの打てる捕手でキューバ出身の31歳。18年オフにドジャースから4年総額6000万ドル、メッツからも同程度のオファーがあったが契約しなかった。

結局、ドジャースからのクオリファイング・オファー(1790万ドル)も拒否して今季はブルワーズと1年1825万ドル(1600万ドル+オプトアウト225万ドル)で契約した。11月1日相互オプションをグランダル側が拒否してFAになっていた。

今季は打率.246、28本塁打、77打点、OPS.848、fWAR5.2。四球率(17.2%)はリーグトップだった。

捕手として137試合、一塁手で20試合に出場。捕手のカテゴリーで1095回2/3出場はMLB2位。守備防御点(DRS)+1で900イニング以上出場した捕手の中では8位。ドジャース時代の17年はDRS+17だったので、かなり低下している。

 ホワイトソックスは今夏のオールスターゲームにも選出された正捕手ジェームズ・マッキャン(18本塁打、OPS.789、20年490万ドル)が20年シーズン終了後にFAになる。


②トラビス・ダーノー

 ブレーブスも動きが活発だった。トラビス・ダーノウを2年1600万ドルで獲得した。

 30歳のダーノーは18年にトミー・ジョン手術でほぼ全休したが、今季は、5月5日にドジャースとメジャー契約を結び、1打席だけ出場して5月10日に金銭トレードでレイズへ移籍した。

今季はメッツ、ドジャース、レイズの3球団で103試合に出場、打率.251、16本塁打、OPS.745で復活している。特にレイズ移籍後は92試合で16本塁打、67打点と活躍してバウンスバックした印象を与えていた。メッツ時代に約380万ドルという契約があるが、2年1600万ドルは大幅アップになった。




 ブレーブスは、ブライアン・マッキャン捕手が引退し、フランシスコ・セルベーリとタイラー・フラワーズの両方がフリーエージェントになった捕手が補強ニーズだった。このうちフラワーズとはクラブオプションを破棄したうえで、400万ドルの1年契約(バイアウト200万ドルを加えると600万ドル)で再契約を結んだ。

 チーム内にはプロスペクトランキング5位にシェー・ラングリアーズ捕手(22歳)と8位にウィリアム・コントレラス捕手(21歳)がいるが、彼らが成長するまでにはベテランの力が必要だろう。


③スティーブン・ボート

 ダイヤモンドバックスはスティーブン・ボートと1年300万ドルで合意。2年目は400万ドルでべスティング・オプションになっている。ボートは今季99試合で打率.263、10本塁打、40打点、OPS.804。





④ダスティン・ガーノー

 アストロズは11月26日(同27日)、ダスティン・ガーノーと契約している。32歳のガーノーは今季、エンゼルスとアスレチックスで35試合に出場した控え捕手。打率.244、3本塁打、OPS.757、OPS+103。


⑤ヤン・ゴームス

 11月27日(同28日)、ナショナルズは今季終了後にクラブオプションを破棄したヤン・ゴームス捕手と2年1000万ドルで再契約した。

 32歳のゴームスは18年11月30日にジェフリー・ロドリゲス、ダニエル・ジョンソンとのトレードで、ナショナルズへ移籍。今季はカート・スズキと出場機会を分け合う形で97試合に出場し、打率.223、12本塁打、43打点だった。

守備面では盗塁阻止率30%、DRS+5だったが、フレーミングはマイナスポイントだった。ポストシーズンは、NLCSで計3打点を記録。ワールドシリーズでは第3戦で正捕手のカート・スズキが負傷したため、第4戦以降はフル出場し、球団史上初のワールドチャンピオンに貢献した。

今季で6年2350万ドルの契約が満了し、来季の契約は年俸900万ドルのクラブオプションとなっていたが、11月2日に球団側がオプションを破棄したため、FAとなっていた。


ロマインやアビラ、チリーノスも移籍先が決まる


 ヤンキースで田中将大と組んで日本のMLBファンにも知名度のあるオースティン・ロマインもウィンター・ミーティング最終日にタイガースと1年410万ドルで契約に合意した。

31歳のロマインは、今季72試合に出場して打率.281、8本塁打、35打点、OPS.748をマーク。打率、出塁率(.310)、長打率(.439)、OPSはいずれもキャリアハイの数字だった。 田中とは15試合でバッテリーを組んで防御率2.70、通算でも39試合で防御率2.77と相性が良かった。

アレックス・アビラもツインズと1年425万ドルで契約。アビラに関してはこちらで。

ロビンソン・チリーノスも1月7日(日本時間8日)にレンジャーズと1年575万ドルと来季の契約は年俸650万ドルの球団オプション、またはバイアウト100万ドルで契約に合意している。


ズニーノも契約更新

 他にはレイズがマイク・ズニーノと再契約。2年目はクラブオプション。ズニーノは90試合で打率.165、9本塁打、32打点。もとはマリナーズのドラフト1巡選手だったが故障などで結果を出すことができず、トレード要員として放出された。

 ただ、出場した試合ではDRS+9点、盗塁阻止率は38.6%をマークしており、パンチ力だけで確実性のない打撃だが、若手が成長するまでの控え捕手としての戦力としては貴重な存在だ。1年450万ドルはこの程度の成績にしては高すぎる気がするが、それだけメジャー全体で長打の捕手が不足していることを象徴している。



《FA捕手一覧》

()内は年齢とWAR/19年所属球団/19年サラリー

ヤスマニ・グランダル(31歳/5.2)MIL/1825万ドル
ロビンソン・チリーノス(36歳/2.3)HOU/575万ドル
ジェイソン・カストロ(33歳/1.6)MIN/800万ドル
トラビス・ダーノー(31歳/1.6)TB/55万5000ドル
アレックス・アビラ(33歳/1.3)ARI/425万ドル
ラッセル・マーティン(37歳/1.2)LAD/2000万ドル
オースティン・ロマイン(31歳/0.9)NYY/180万ドル
スティーブン・ボート(35歳/0.9)SF
マーティン・マルドナード(33歳/0.8)HOU/250万ドル
ヤン・ゴームス(32歳/0.8)WSH/708万3333ドル
フランシスコ・セルベリ(34歳/0.1)
レネイ・リベラ(36歳/0.0)
ニック・ハンドリー(36歳/-0.3)
マット・ウィータース(34歳/-0.3)
ブライアン・ホラデイ(32歳/-0.3)
ドリュー・ビュテラ(36歳/-0.5)
ジョナサン・ルクロイ(34歳/-0.5)CHC/55万5000ドル
クリス・アイアネッタ(37歳/-0.5)COL/475万ドル
ウェリントン・カスティーヨ(33歳/-1.0)

※現地時間2020年7月1日時点の年齢と今季のWAR
※WARはFanGraphsのfWAR





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