【MLB契約情報】ツインズが先発ピネダに続いてベテラン捕手アビラと契約



 アメリカンリーグ中部地区を制したミネソタ・ツインズは、ここでも11月26日に「FA市場で過小評価されている8人のプレイヤー」という記事の中で紹介したフリーエージェント(FA)のアレックス・アビラ捕手と1年425万ドルで契約に合意した。

 来年1月に33歳になるアビラは、タイガースのGMを務めていた父親アル・アビラに同球団を解雇されたという珍しい過去のある選手だが、その後、3チームを渡り歩いて18年1月にダイヤモンドバックスと2年総額825万ドルで契約。

今季は、63試合で打率.207、9本塁打、OPS.774、fWAR 1.3。フレーミング技術は評価されており、右投手に対するOPS.796は特筆すべきものがある。
 
 今季のFA捕手市場は意外と早く動いており、ヤズマニ・グランダルやトラビス・ダーノーら主力クラスの捕手5~6人が早々と契約が決まって、FA市場に残っているレギュラークラスの捕手は少なくなっていたが、ツインズは今オフにジェーソン・カストロ捕手がFAでチームを去り、今季31本塁打と台頭した28歳キャリア3年目のミッチ・ガーバー捕手(93試合、打率.273、OPS.995)とプラトーンで起用できる捕手を獲得したことになる。



 ツインズは、チーム本塁打数でMLB年間記録を塗り替えたが、打線が本塁打を量産してもポストシーズンを勝ち上がるためには投打のバランスが必要なことはチームのフロントオフィスも認めているところで、先発投手陣の厚みを持たせることが補強ニーズだった。

そのためマイケル・ピネダ投手とも2年2000万ドルで再契約に合意。FAになった今季15勝のジェイク・オドリッジはクオリファイングオファーを受け入れており、先発ローテーションは4枚まで確定。先発ローテーションと捕手を早々と編成し、地区連覇に向けて余念がない。


20年シーズンの移籍先が決まったFA捕手


①ヤズマニ・グランダル

ホワイトソックスは現地時間11月21日(日本時間22日)、オールスター捕手でキューバ出身のヤズマニ・グランダルと4年7300万ドルで契約した。

契約内容は2020年から23年の各年1825万ドル。グランダルはメジャートップクラスの打てる捕手でキューバ出身の31歳。18年オフにドジャースから4年総額6000万ドル、メッツからも同程度のオファーがあったが契約しなかった。

結局、ドジャースからのクオリファイング・オファー(1790万ドル)も拒否してブルワーズと1年1825万ドル(1600万ドル+オプトアウト225万ドル)で契約した。11月1日相互オプションをグランダル側が拒否してFAになっている。

今季は打率.246、28本塁打、77打点、OPS.848、fWAR5.2で、四球率(17.2%)はリーグトップだった。

捕手として137試合、一塁手で20試合に出場。捕手のカテゴリーで1095回2/3出場はMLB2位。守備防御点(DRS)+1で900イニング以上出場した捕手の中では8位。ドジャース時代の17年はDRS+17だったので、かなり低下している。

ホワイトソックスには今夏のオールスターゲームにも選出された正捕手ジェームズ・マッキャン(18本塁打、OPS.789、20年490万ドル)が20年シーズン終了後にFAになる。


②トラビス・ダーノー

ブレーブスの動きが活発だ。トラビス・ダーノウを2年1600万ドルで獲得した。

30歳のダーノーは18年にトミー・ジョン手術でほぼ全休したが、今季は、5月5日にドジャースとメジャー契約を結び、1打席だけ出場して5月10日に金銭トレードでレイズへ移籍した。メッツ、ドジャース、レイズの3球団で103試合に出場、打率.251、16本塁打、OPS.745で復活している。特にレイズ移籍後は92試合で16本塁打、67打点と活躍してバウンスバックした印象を与えていた。メッツ時代に約380万ドルという契約があるが、2年1600万ドルは大幅アップになった。




ブレーブスは、ブライアン・マッキャン捕手が引退し、フランシスコ・セルベーリとタイラー・フラワーズの両方がフリーエージェントになった捕手が補強ニーズ。 このうちフラワーズとは契約オプションを破棄したうえで、400万ドルの1年契約(バイアウト200万ドルを加えると600万ドル)で再契約を結んだ。

チーム内にはプロスペクトランキング5位にシェー・ラングリアーズ捕手(22歳)と8位にウィリアム・コントレラス捕手(21歳)がいるが、彼らが成長するまでにはベテランの力が必要。


③スティーブン・ボート

ダイヤモンドバックスはスティーブン・ボートと1年300万ドルで合意。2年目は400万ドルでべスティング・オプションになっている。ボートは今季99試合で打率.263、10本塁打、40打点、OPS.804。





④ダスティン・ガーノー

アストロズは現地26日、ダスティン・ガーノーと契約している。32歳のガーノーは今季、エンゼルスとアスレチックスで35試合に出場した控え捕手。打率.244、3本塁打、OPS.757、OPS+103。


⑤ヤン・ゴームス

現地27日、ナショナルズは今季終了後に契約オプションを破棄したヤン・ゴームス捕手と2年1000万ドルで再契約した。

32歳のゴームスは2018年11月30日にジェフリー・ロドリゲス、ダニエル・ジョンソンとのトレードで、ナショナルズへ移籍。今季はカート・スズキと出場機会を分け合う形で97試合に出場し、打率.223、12本塁打、43打点だった。

守備面では盗塁阻止率30%、DRS+5だったが、フレーミングはマイナスだった。ポストシーズンは、NLCSで計3打点を記録した。ワールドシリーズでは第3戦でスズキが負傷したため、第4戦以降はフル出場し、球団史上初のワールドチャンピオンに貢献した。


今季で6年2350万ドルの契約が満了し、来季の契約は年俸900万ドルのクラブオプションとなっていたが、11月2日に球団側がオプションを破棄したため、FAとなっていた。


ズニーノも契約更新

 他にはレイズがマイク・ズニーノと再契約。2年目はクラブオプション。ズニーノは90試合で打率.165、9本塁打、32打点。もとはマリナーズのドラフト1巡選手だったが故障などで結果を出すことができず昨年には、トレードの一員として放出された。

 ただ、出場した試合ではDRS(守備防御点)は+9点、盗塁阻止率は38.6%をマークしており、パンチ力だけで確実性のない打撃だが、若手が成長するまでの控え捕手としての戦力としては貴重な存在だ。1年450万ドルはこの程度の成績にしては高すぎる気がするが、それだけメジャー全体で長打の捕手が不足していることを象徴している。


《FA捕手一覧》

()内は年齢とWAR/19年所属球団/19年サラリー

ヤスマニ・グランダル(31歳/5.2)MIL/1825万ドル
ロビンソン・チリーノス(36歳/2.3)HOU/575万ドル
ジェイソン・カストロ(33歳/1.6)MIN/800万ドル
トラビス・ダーノー(31歳/1.6)TB/55万5000ドル
アレックス・アビラ(33歳/1.3)ARI/425万ドル
ラッセル・マーティン(37歳/1.2)LAD/2000万ドル
オースティン・ロマイン(31歳/0.9)NYY/180万ドル
スティーブン・ボート(35歳/0.9)SF
マーティン・マルドナード(33歳/0.8)HOU/250万ドル
ヤン・ゴームス(32歳/0.8)WSH/708万3333ドル
フランシスコ・セルベリ(34歳/0.1)
レネイ・リベラ(36歳/0.0)
ニック・ハンドリー(36歳/-0.3)
マット・ウィータース(34歳/-0.3)
ブライアン・ホラデイ(32歳/-0.3)
ドリュー・ビュテラ(36歳/-0.5)
ジョナサン・ルクロイ(34歳/-0.5)CHC/55万5000ドル
クリス・アイアネッタ(37歳/-0.5)
ウェリントン・カスティーヨ(33歳/-1.0)

※現地時間2020年7月1日時点の年齢と今季のWAR
※WARはFanGraphsのfWAR





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