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【MLB移籍情報】岩隈久志をリスペクトしたマリナーズの契約内容  



ここでも3回に亘って取り上げた岩隈久志のこの数日の移籍騒動だが、古巣のシアトル・マリナーズと決まった契約内容をまとめてみると次のようになる。

2016年が契約金100万ドルと年俸1000万ドル。これに出来高250万ドル。満額で1350万ドルになる計算。

2017年は基本的にはチームオプションで年俸1000万ドル、出来高250万ドル。ただし、岩隈が162イニング以上投げた場合には、1400万ドルに自動更新されるオプションがつく。

これらの選択をせずチームが岩隈をリリースする時はバイアウト(契約破棄)100万ドルを支払う。

3年目の2018年は自動更新オプション設定で、162イニング以上、もしくは2017-2018年の2年間で324イニングを投げた場合に、1500万ドルで更新プラス250万ドルの出来高。

この出来高というのも細かく設定されているみたいで150イニングに到達すすると50万ドル、160イニングで100万ドル、170イニングで150万ドル、180イニングで200万ドル、190イニング以上で250万ドルになる。

さらに、マリナーズは岩隈久志の承諾なしにトレードに出すことができない「全球団へのトレード拒否権」を設定している。

この契約内容を見てみると、この状況下でマリナーズは岩隈に最大の敬意を払った気がする。

岩隈側もドジャースに早々と見切りをつけたように見える。フィジカルチェックで難癖をつけられて交渉で後手に回る前に決断を促した代理人も賢明な仕事をした。

岩隈は、これまでの4年間で下記のイング数を投げた。

2012年 125・1イニング 30試合で16先発
2013年 219・2イニング 33試合33先発
2014年 179イニング  28試合28先発
2015年 129・2イニング 20試合20先発

この数字を見てもマリナーズが提示した162イニングは無理な数字でもなく妥当な線で、1試合6イニングを27試合投げればこの数字をクリアできメジャーリーグを知ってる方なら分かると思う数字と言えないだろうか。

マリナーズ側もリスクが小さく、投球イニングにインセンティブを設定しておくことは、岩隈久志のベストパフォーマンスを引き出すための1つのモーチベーションアップにつながるという見方もある。

考えてみれば、自主トレで右手の中指を損傷したり、シーズン中に背中を痛めたこともあった岩隈だが、日本のNPB時代同様、MLBでもマリナーズという弱小球団のランサポートの少ない中で安定した数字を残した。

それに対してマリナーズは
1年目150万ドル(出来高350万ドル)
2年目、3年目で計1400万ドル
4年目は球団オプションで700万ドルという

岩隈が残した実績からすれば格安で契約していた。それだけに今回は、QO契約拒否やフィジカルチェックでクレームの付いた岩隈に対して相応な契約を提示したともいえる。

岩隈は近鉄、楽天、マリナーズと決して強くはない球団を渡り歩いた。そんな球団でも、いつも存在感を示した。日米通算154勝94敗、NPBで通算防御率3.25、MLB同3.17は堂々たる数字で、彼がもし強いチームで投げていたら、すでに200勝を達成していたかもしれない。


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Posted on 2015/12/19 Sat. 08:54 [edit]

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