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韓国のA・ロッドも膝のMCL断裂、実は岩村明憲の時と同じ選手だった  

 

これからもアジア出身の内野手は、脚を刈られ続けるのだろうか―。ちょっとショッキングな書き出しで始まったアメリカ在住のスポーツライター、ナガオ勝司氏のコラムが興味深かった。

パイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ)内野手が現地9月16日のカブス戦で、シーズンエンドとなる大怪我をした。「内側側幅靭帯断裂(MCL)」と「脛骨の骨折」と報じられいる。

姜正浩(28)といえば、“韓国のA・ロッド”と呼ばれた大型遊撃手で、今シーズンよりメジャーリーグへ挑戦。総額1100万ドル(約13億2000万円)の4年契約でパイレーツに入団。

アジア系内野手ということで厳しい見方も多かった中、1年目から126試合に出場して打率.287、15本塁打、58打点をマークしていた。クリーンアップを打つことの多かった姜の離脱は、ポストシーズンを戦うパイレーツにとって大きな痛手となるだろう。

試合後、姜にスライディングしたコグランの元に取材陣が集まる。

「怪我させようとしてプレーしたわけじゃない。こんなことが起こるのは俺だって嫌だよ」。

コグランはマーリンズでプレーしていた2009年、当時レイズにいた岩村明憲二塁手(現独立BCリーグ福島の選手兼監督)にも、“併殺崩れ”のスライディングで前十字靭帯(ACL)の部分断裂を負わせた。

当時はルーキーで、「もう二度とだれかを負傷させたくはない。岩村の無事を祈っている」とインタビューに答えた後、レイズのクラブハウスまで足を運んで岩村に謝罪に行ったという話も残っていた。

メジャーリーグの激しいスライディングには、日本人選手も苦しめられてきた。09年の岩村明憲に続いて、11年には当時ツインズに所属していた西岡剛(現阪神)が併殺崩しのスライディングをモロに食らって、左足腓骨を骨折している。

「ダーティーなプレーじゃない。(コグランのスライディングは)いいベースボール・プレーだった」コグラン選手の所属するカブスのジョー・マドン監督の試合後のコメントだ。皮肉なことに、当時、岩村の所属したレイズ監督はジョー・マドンである。

姜自身も同じように感じたのかも知れない。怪我した直後に彼が出した声明文にはこうある。

「コグランはそうすべきプレーをした。(自分に)害を及ぼそうとしたわけじゃないだろう」。

これに対して、ESPNのバスター・オルニーのように「本塁上の接触プレーが禁止されたなら、他の塁上もそうすべきではないか?」と書いた記者もいる。個人的にはこの意見に賛同したい。観客が、迫力あるコンタクトプレーを見たいならアメリカンフットボールやラグビーを見ればいい。

しかし、当たり前の話だが、“併殺崩し”のスライディングを浴びてるのは、日本や韓国出身の内野手だけではない。ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)やロビンソン・カノー(マリナーズ)といったメジャー代表する内野手も激しいスライディングで地面に転がされている。

それでも彼らが大怪我をしないのは、それを未然に防ぐ術を知っているからだろう。

ナガオ氏がコラムで書いた“併殺崩し”のスライディングが来ると知っていること。それが来た時にどう動くのかを知っておくこと。自分の身を守るため、時には併殺を諦めること。それらはメジャーリーグでアジア出身の内野手が―文字通り―生き残るには、打撃技術や体力以上に必要不可欠なことなのかも知れない。


記事参考
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2015092115405401.html


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Posted on 2015/09/25 Fri. 12:00 [edit]

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