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0815

岩隈の投球術とさまざまなラッキーが重なったノーヒッター  



岩隈久志が、ノーヒット・ノーランという偉業を達成しました。このことは既に紹介しました。

大記録の陰にはさまざまなファクターが絡んでくるものです。

雨の多いシアトルですが、この時期は快晴が続きます。ところがこの日、珍しく雷を伴った雨が午前11時過ぎから降り始め、セーフィコフィールドの開閉式の屋根が閉められた。

午後12時過ぎには晴れ間がのぞき、一旦屋根が開いたものの、試合が始まってしばらくすると再び雨雲が接近し、屋根は閉まったという。

実際、NHK-BSの中継でも冒頭のシーンでセーフィコの屋根が半分閉まっていて、いつもと違う違和感を感じた。これが岩隈に味方しました。

夏場のシアトルは春先とは違って極端に乾燥します。すると、打球は伸びる。しかし、この日は湿気があったので、ボールは飛ばなかった。

初回、クリス・デービスがレフトのフェンス際まで打球を運んでいる。あれが普段のシアトルの夏のデイゲームであれば、最後に失速したかどうか?場合によっては、レフトの最前列に飛び込んでもおかしくない当たりでした。


8回のダブルプレイ。中3.5日の岩隈を救った。

8回のジョナサン・スクープへの四球。この試合3つ目の四球です。7回までに90球。一般的には少ないほうですが、岩隈は後半戦に入ってから中4日でのローテーションが続いていました。

今回に関してはデイゲームだったので、いわゆる中3.5日。

ここでも紹介しましたが、前回のテキサス・レンジャーズ戦では自己最多の118球を投げており、その後しばらく体の張りが取れなかったそうだ。

それまでに1本でもヒットが出ていれば、ロイド・マクレンドン監督も躊躇することなく7回で交代させていたでしょう。無理をさせていることは分かっていた。

そうした疲れから8回のスクープへの四球。あれで1死一塁。その直後の場面でのダブルプレイは大きかった。

その時点での球数は102球。ここから2つのアウトを取るのに2人の打者と対戦していたら、8回終了時点で球数は120球近くになっていたはず。それでも無安打なら9回のマウンドに上がったはずだが、120球を超えれば球の抑えは効かなかったかもしれない。

あそこをダブルプレイで切り抜けたことは、岩隈を救った。

パーフェクトゲームとノーヒットノーランは、途中どこかで守備のファインプレーに救われるもの。

今回、それは9回に出た。デービッド・ロウ外野手のフェンス際のファウルフライ。カイル・シーガー三塁手はフェンスとの距離を慎重に計りながら好捕した。

ただ、あの打球は落としてもファウル。落としたらノーヒットが消えるというケースとはプレッシャーが違う。そういう意味では、岩隈は最後までヒット性の打球を許さなかったことになる。


岩隈の投球術を堪能できた試合

米スポーツ専門局『ESPN』の看板番組「スポーツセンター」で紹介されていたが、この日、岩隈がストライクゾーンに投げたのは40.5%で、キャリアでもっとも低い数字だったという。

数字だけを見ればノーヒッターは想像できないが、ここに岩隈の真骨頂を見ることができる。

ストライクゾーンを縦横、奥行きまで立体的に使う岩隈の投球術。際どいゾーンでボールを出し入れしながらボール球を振らせ、凡打の山を築いた。

岩隈の投球内容は、29人の打者に対し三振7、四球3、ゴロアウト11、内野フライ2(ライナー1)、外野フライ6(ライナー2)だった。


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Posted on 2015/08/15 Sat. 07:00 [edit]

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