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アジア杯であっさり敗退したサッカー日本代表の3つの問題点  


アジア杯敗退 W杯ロシア大会予選への課題


大会前は死のグループといわれながらグループステージは危なげなく通過。連覇の期待が高まる中、あまりに早すぎる敗退だった。

23日の準々決勝UAE戦、日本代表のアジアカップ連覇が消えた瞬間。これでアジア代表として、ワールドカップ本戦前のコンフェデ出場権を失った代表ですが、大事なワールド杯ロシア予選を前に現地で取材を続けてきたサッカーライターが問題点を指摘しています。(見出し:筆者、本文:サッカーライター森雅史氏)


UAE戦で明らかになった問題点は3つ。

①1つはメンバー固定の弊害

オーストラリアに入ってからの合宿で行われた練習試合では、合流直後の吉田麻也ではなく塩谷司が出場したものの、その他のメンバーは大会のスタメンと一緒。つまり1月最初から先発はずっと固定されたままだった。連係は高まったかもしれないが、一度も使われなかったメンバーは経験値を積んだとは言えない。7人もの選手が貴重な場を失ってしまった。

さらに中2日という苦しい日程で固定した先発で良かったのか。選手の疲労を考え、先発組を入れ替えるという選択肢があっても良かった。今後の采配では、もっと積極的に選手起用を行ってもいいはずだ。


②縦パスが入った後の動き

守備ライン、あるいは中盤から速くて長いパスを通すトレーニングをアギーレ監督は行っている。実際に試合でも何本ものパスが味方に通るようになった。ところが、そのボールを受けても一度後ろに戻したり、止めて考えて、それから次のパスが出ているのが現状だ。せっかくの局面を変えるパスは有効に生かされていない。

ただし、これは最初のパスが出るようになったという段階でもある。今後トレーニングを積んでいく中で、監督が整理して選手に伝えていくのだろうと思われる。


③そして最後の問題は根が深い。
戦術のすり合わせ


アギーレ監督になって、得点の形としてクロスからシュートという練習が取り入れられている。ダミー人形を使って、いかにゴール前で相手に接触しないままクロスをゴールに入れるかというパターン練習だ。左右3パターンを繰り返し練習している。

ところが試合になるとトレーニングしているクロスの場面はほとんどない。試合後、岡崎慎司が「単純なクロスを上げないというのを大会を通じて貫けたのは良かったのではないか」とコメントしたが、この日途中投入された豊田陽平に監督は「クロスが上がってくるからゴール前で待て」と指示した。

アルベルト・ザッケローニ前監督の時もハーフナー・マイクを投入してもクロスが上がってこないというチームだった。その傾向は今も変わらない。そしてそれは監督の意志に反しているのだ。選手なりに考えていることがあるのだろうが、監督との戦術のすり合わせがなければ、監督が手を打っても、投入された選手は何も活躍ができなくなってしまう。

選手にどう納得させるか。それはアギーレ監督がすぐにでも取り組まなければならない課題だ。このままでは攻撃のパターンが前監督時代とほぼ変わらなくなってしまう。ブラジル・ワールドカップと同じ場所にたどり着いてしまうのだ。

ザッケローニ前監督の時は優勝。ところが今回は準々決勝敗退と、日本は後退したように見える。だが、本田圭佑は「クオリティー、チームの完成度という点では、サッカーの戦い方において今回のほうが高かった」と分析する。

それではなぜUAEを相手に勝てなかったのか。そこをワールドカップ予選が始まる前に修正できなければ、今回ぶつかったようにアジアの壁に行く手を阻まれてしまう。

確かにクオリティーは高くなった。だが、クオリティーで勝とうとするのなら、もっと高くなければ足下をすくわれてしまうということを今回の敗退は物語っている。



記事参考:GOAL


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Posted on 2015/02/09 Mon. 08:55 [edit]

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